緊急入院。休業のピンチを乗り越え譲渡成功。
製薬メーカーで働いたあと、病院門前型の薬局を開業したA様。
しかし、後継者がおらず、薬局の将来に不安を持っていました。
そんなとき目に止まったのが事業承継のパンフレット。
さっそく準備をスタートさせたのですが…。
■抱えておられた課題
製薬メーカーのMRとして活躍していたA様は、顔なじみだった病院ドクターから「薬局を経営しては?」と勧められて独立。
門前型の地の利を生かし、経営は順調でしたが、後継者がいないことが悩みの種でした。
不安に思っていた時期、たまたま当方の資料を見たことをきっかけに、事業の譲渡を決断。
さっそく個別相談に入りました。
A様はヘビースモーカーで、30分に1本はタバコを吸う愛煙家。
ときどき咳き込む様子が見られ、顔色もかんばしくなかったことが少し気にかかりました。
■解決のポイント
A様の薬局は、規模としては中程度で、売上高、技術料ともに申し分ありませんでした。
これからも門前型の薬局として集客を維持できる可能性が高かったので、「中堅の薬局チェーンか、近いうち独立を考えている人が適している」と判断しました。
譲渡先の候補をいくつか選び、実際に顔合わせする「トップ面談」を行ったところ、独立を考えている50代のMRの方と話が合いました。
A様は「この人なら自分の薬局を任せられる」と感じたそうです。
■成約
譲渡の条件や買収価格の折り合いもつき、1週間後に譲渡が成立というとき、事件が起きました。
A様が突然倒れ、緊急入院。意識不明の状態が何日も続きました。
ここで問題となったのが、薬局運営の継続です。
A様は薬局の薬剤師を務めていたので、A様が不在になると運営そのものがストップしてしまいます。
そこで、人的ネットワークを駆使して複数の薬剤師に連絡をとり、8名の薬剤師に一時的にA様の薬局で働いてもらうことにしました。
それぞれ勤務できる時間を調整して2週間のシフトを組み、交代でA様の薬局に入ってもらった結果、休業することなく、薬局運営を続けることができました。
入院から数日後、A様の意識が戻りました。
回復を喜びながら、病室で譲渡の契約を締結。
業務の引き継ぎも無事に終わり、事業承継が完結しました。
A様には「リーディングさんに会えてよかった。もし会えていなかったら、いまごろ薬局はどうなっていたか…。おかげで良い人に譲渡できた。うれしい」と喜んでいただきました。
エリア
神奈川県横浜市
事業形態
法人
売主様プロフィール
初代(65歳)
店舗数
1店舗
年間売上高
6000万円
月間技術料
200万円