「働き続けたい」という思いをかなえるため全国から候補を探す。
信頼していた事務員とパートが同時に退職し、薬局運営を続けられなくなったH様。
人手不足の折に次の人材を見つけることもままならず、譲渡を検討することになりました。
しかし、まだ50代のH様は「このままリタイアするは惜しい」と考えておられ…。
■抱えておられた課題
H様は管理薬剤師の資格をお持ちでしたので、人材さえ確保できれば薬局経営は存続できました。
しかし、長年のパートナーだった2人に辞められたショックは大きく、次の雇用も難しいことから、顧問税理士にすすめられ、薬局の譲渡を決断されました。
なるべく高く買ってくれるところに譲渡したい、というご希望をお持ちでしたが、もう1つ、H様には叶えたいことがありました。
それは、譲渡先の薬局で、まだまだ管理薬剤師として活躍したい、という望みでした。
■解決のポイント
H様の薬局は九州の郊外にありました。
譲渡先を探すとき、これが1つの強みになると考えました。
というのも、九州進出を考える他府県の薬局チェーンは少なくないからです。
予想通り、兵庫県に本社を持つ薬局チェーン様がM&Aによる九州進出に興味を持ってくださいました。
実際に薬局のある場所を見ていただいたところ、立地も良いので、ぜひとも譲渡してほしい、とのことでした。
譲渡先は決まったものの、H様の望みを叶えるという課題が残っていました。
さっそく、譲渡先の経営者様との交渉に入りました。
■成約
H様は、薬局の経営者であるだけでなく、その土地と建物も所有しておられました。
薬局は株式譲渡によって事業承継し、土地と建物については、H様が個人で買い取り、それを譲渡先の薬局チェーン様に貸すという方法をとることにしました。
こうしておけば家賃収入が得られますし、土地と建物を手放したいタイミングで売却できます。
とりあえず一年間の賃貸契約を締結することで譲渡先と合意。H様の雇用も契約条件の中に盛り込むことができました。
その上、「顧問税理士をそのまま残したい」というH様の要望も聞き入れていただくことができ、大変満足していただきました。
エリア
福岡県北九州市
事業形態
法人
売主様プロフィール
初代(55歳)
店舗数
1店舗
年間売上高
1億円
月間技術料
250万円